教材研究がらくた市

とある小学校教員の、教材研究などについての記録。

授業はストーリー

「いい授業にはストーリーがあるんです。」

 

教育実習に行っていたとき、指導教官の先生から言われた言葉。

今でもしっかり覚えていて、教材研究をしている際に思い出す。 

 

現場に出て幾度となく授業をやってきたけれど、

この言葉はやっぱりその通りだよなぁと、あらためて感心する。

 

だって、流れ(ストーリー)のない授業なんて、聞いてて苦痛だもの。

自分が授業を受ける立場だったら、きっとわかりにくくて疲れてしまう。

 

だから、授業をする際には、できる範囲でそれをイメージしてやっているつもり。

さすがに全ての授業で完璧なストーリーを考えるなんて無理だけど、

力を入れたい物語文や、自分が好きな理科の授業ではとくに意識している。

 

 

だってさ、理科の地層や災害の授業で教科書通りに、

「地下ではたらく大きな力により断層ができ、それが地震の原因となっている。」

なんて言われたって、

「大きな力ってなに!?」

「なんで断層ができるの!?」

「どうしてそれが地震につながるの!?」

「なぜ日本では地震が多いの!?」

などなど、きっと子どもの頭の中は「?」ばっかりになってしまう。

 

だったら、小学校の学習範囲ではないけども、

大陸移動説や、プレートの話、などにもふれることで、ストーリーができる。

 

ちょっと難しい話になるけども、プレートの移動につながるマントルの対流なんて、

4年生で学習する、あたためられた水が対流する様子と、そっくりそのまま。

 

【参考】1-1 地球表面の移動……マントル対流とプレート運動

https://www.jishin.go.jp/main/pamphlet/mech/1-1.htm

(政府 地震調査研究推進本部

 

こういうのを、いかに小学生の子どもたちに分かりやすく伝えるか。

そんなことにコダワってみることも、ときどきあります。