学級経営向けの絵本
学級経営をするにあたり、子どもたちにいろいろな話をする。
「一人ひとりの個性を認めていこう。そんなクラスにしていこう。」
そんなメッセージを伝える際に、ボクはこの絵本を読むのです。
国語の教科書に載っている「おてがみ」の物語の作者、アーノルド・ノーベルの絵本です。
(あらすじ)
世界は最初、色がない「はいいろのとき」だった。
そこで、まほうつかいが色を作り出し、世界に色をつけてみた。
でも、あお一色では、みんな悲しい気持ちになった。
きいろ一色では、目がチカチカして大変だった。
あか一色では、みんなおこりっぽくなってしまった。
どれもうまくいかないので試行錯誤していたら、3つの絵具が混ざり合い、様々な色がうまれた。
それらのいろをみんなに渡し、それぞれ色をつけてもらったところ、世界は色とりどりの素敵な世界になった。
…というおはなし。
物語の最後に、世界がカラフルに塗られたページを開いたときの印象が鮮烈。
(だって、そこまでどのページも基本単色なので…)
絵本を読んだあと、
「人間だって、みんな色(個性は)ちがう。全員同じ個性の教室なんてありえない。」
「だから、それぞれの色を認め合って、色を生かしあって、カラフルなクラスにしよう!」
そんなことを語ってきました。
学級便りのタイトルも、それにちなんだタイトルにした年もあります。